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インドネシアの主な観光地

バリ島

バリ島風景

インドネシアで最も有名な観光地と言えば「バリ島」。イスラム教徒がほとんどのインドネシアにあって、バリ島民のほとんどはヒンドゥー教徒だと言われています。
島の南部を中心として土地が肥沃であったことから、昔からバリの人々は余裕を持った生活を送ることができたらしく、農民達は朝夕それぞれ2~3時間働くと、その日の残りは絵画、彫刻、音楽、ダンスなどの創作活動に当てるなど、美術・芸術活動にも勤しんでいたそうです。

バリ島風景

バリの美術には、古くからのインド的性格が残存されていて、時代が新しくなるにつれ、バリ島独自の土着的な性格が強くなっていきました。
現在のバリでは近代的な西洋文化を巧みに取り込み続けており、街では携帯電話を手にメールを打つ姿なども多く見られますし、また、島民の移動手段は他のアジア諸国と同様、主にオートバイとなっています。

バリ島風景

ところでバリ島は「神々の島」とも言われるほど島民は皆信心深く、ヒンドゥー教・仏教・土着宗教が習合したバリ島独特の神々を信仰しています。
家や店の前には毎朝「チャナン」と呼ばれるお供え物をするなど、宗教的な活動に多くの時間が使われ、したがって、バリ島では毎日、島のどこかで「祭り」が行われているほどです。「バリ人は祭りごとが大好き」とよく言われますが、バリ人にとってのお祭り「ウパチャラ」とはあくまで宗教的な儀式なのでが、こうした背景から、バリ島民は精神的に満足した人達が多いと言われています。

バリ島風景

ただし、1990年代以降、ジャワ島を中心として数多くの人々が観光産業での労働従事を目的として移り住み始めるようになっており、最近ではイスラム教を信じる人々も少なくありません。
ビーチでのマリンアクティビティや世界有数のライステラス(棚田)、そしてガムランをはじめとする音楽やダンス、卓越した技巧のバリ絵画など、「神宿る島」バリ島・・・実習生選考会でインドネシアを訪問するならぜひ立ち寄ってみたいものです。

ボロブドール寺院遺跡とプランバナン寺院郡

ボロブドール寺院遺跡

9世紀の中部ジャワは、北部は仏教王国、南部はヒンドゥー教国のふたつの国に統治されていましたが、王族同士の婚姻により宗教の違いを超えて友好的に交流していました。
ボロブドール寺院は19世紀初め、イギリス人福総監ラッフルズによって発見されるまで、ジャワの密林に千年以上も埋もれていました。8世紀に栄えたシャイレンドラ王朝によって建てられた世界最大級の仏教遺跡。

ボロブドール寺院遺跡

総面積1.5万平方メートルにも及ぶこの壮大な石造りの建造物は、仏教的宇宙感を立体の曼荼羅によって表したもので、9層に積み上げられたものの最下層が欲望界。上にいくにつれ色界、無色界、そして最上層は天上界を意味しています。各層の回廊の壁には大乗仏教の教えに基づく釈迦誕生図などの物語がレリ-フで描かれており、これらを見ながら天上界に上っていくと、悟りの道が開けるとされています。高度な芸術文化に彩られた世界遺産「ボロブドゥール寺院」。その詳細は今だ謎に包まれたままですが、神秘的で雄大な姿は、訪れる者の魂を洗い清めてくれるに違いありません。

ボロブドール寺院遺跡景

のどかな田園風景の中、約5km四方にわたっていくつもの遺跡が点在する巨大な世界遺産「プランナバン寺院群」は、9世紀頃にマタラム王朝によって建てられた壮麗なヒンドゥー教寺院です。遺跡群の中心部「ロロ・ジョグラン寺院」の中にはシヴァ神、妃の女神ドゥルーガ、息子ガネーシャなどが収められ、回廊にはインド二大叙情詩「ラーマヤナ」と「マハーバーラタ」の物語が彫られたレリーフを見ることができます。天を突き刺すようにそびえ建ついくつもの寺院は、ヒンドゥー教美術文化の象徴ともいわれ、繊細で華麗なその姿はまさに感動ものです。

 その他のおすすめ観光地は → インドネシア観光相

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